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【Service User】…2023/11/24(金) - 13:51 に投稿

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領域別情報・医療情報

血友病

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⾎友病治療の⽬標と現状
血友病の治療目標はQOL改善へ
PKプロファイル可視化の意義
血友病性関節症メカニズム
頭蓋内出血の観点から
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ゴーシェ病 医療関係者向け疾患情報

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臨床病型と症状/検査値-ゴーシェ病 医療関係者向け疾患情報
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ゴーシェ病治療の選択肢と治療目標-ゴーシェ病 医療関係者向け疾患情報

腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】 - HAE(遺伝性血管性浮腫)に関する情報サイト

腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】 - HAE(遺伝性血管性浮腫)に関する情報サイト
HAE(遺伝性血管性浮腫)の特徴 - 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
遺伝性血管性浮腫(HAE)の病型分類 - 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
遺伝性血管性浮腫(HAE)の検査 - 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
遺伝性血管性浮腫(HAE)の治療 - 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
遺伝性血管性浮腫(HAE)における患者指導 - 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
遺伝性血管性浮腫(HAE)国際ガイドライン - 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
遺伝性血管性浮腫(HAE)の患者さんが利用できる医療費助成制度 - 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
AE-QoL(Angioedema Quality of Life Questionnaire)計算 - 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
その症状HAE(遺伝性血管性浮腫)によるものかもしれません- 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
遺伝性血管性浮腫(HAE)の可能性はありませんか?- 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
はばたけ、HAEから。- 腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】
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ファブリー病 医療関係者向け疾患情報

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von Willebrand病(フォン・ヴィレブランド病)

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TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)

TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)
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TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)の診断・検査
TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)の治療

CMV感染・感染症

CMV感染・感染症
サイトメガロウイルス(CMV)について
CMV感染・感染症について
造血幹細胞移植(HSCT)におけるCMV感染・感染症
固形臓器移植(SOT)におけるCMV感染・感染症

本態性血小板血小板血症(essential thrombocythemia:ET)

本態性血小板血小板血症(essential thrombocythemia:ET)
ETとは
ETの症状
ETの診断
ETの生命予後
ETの血栓症と出血のリスク
ETの治療アルゴリズム

治療について

ファブリー病の治療には、酵素補充療法、薬理学的シャペロン療法、対症療法があります。

①酵素補充療法(enzyme replacement therapy: ERT)

酵素製剤(アガルシダーゼα、アガルシダーゼβ)を点滴で補充することにより、蓄積したグロボトリアオシルセラミド(Gb3)を分解させる治療法です。酵素補充療法により血管内皮細胞・腎組織・心組織におけるGb3の蓄積の抑制、四肢末端痛の軽減、腎障害の進行速度の低下、心筋重量の減少と心機能の改善が報告されています。酵素補充療法は、すべてのファブリー病患者に対して有効ですが、2週間に1回の点滴治療を続ける必要があり、酵素製剤に対する抗体産生によりアレルギー症状や効果の減弱がみられる場合もあります。

②薬理学的シャペロン療法

変異酵素タンパク質の細胞内での安定性を高めることで、変異タンパク質の酵素活性を高める治療法です。薬理学的シャペロン療法は、α-ガラクトシダーゼA(GLA)タンパク質のアミノ酸数が変化せず、大きなタンパク質構造変化を起こさないようなミスセンス変異を有する症例でのみ有効です。

③対症療法

四肢末端痛に対しては、カルバマゼピンやガバペンチン注1)、フェニトイン注1)の内服、腎合併症に対しては、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬注2)やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)注2)等の薬物療法、腎不全症例に対しては、血液透析や腎移植、心合併症に対しては、ペースメーカーや除細動器の植え込み、抗不整脈薬やACE阻害薬、ARB、β遮断薬、利尿薬等の薬物療法、冠動脈バイパス術(coronary artery bypass grafting: CABG)、脳血管障害に対しては、抗血小板薬や抗凝固薬による薬物療法の効果が報告されています。

注1:末梢神経障害性疼痛は保険適用外です。
注2:高血圧合併例のみ保険適用です。

日本先天代謝異常学会. ファブリー病診療ガイドライン2020. 診断と治療社, 2021, 2-9.より改変