その症状、HAEによるものかもしれません
その症状、HAE※によるものかもしれません
※HAE:遺伝性血管性浮腫(Hereditary Angioedema)
激しい症状が繰り返されるにもかかわらず、確定診断に至らないケースがあります*1
HAE患者さんのほとんど(93%)が腸管の浮腫に起因する“腹部発作”を経験しています*2
*1 Ohsawa I, et al. BMC Gastroenterol. 2013; 13: 123.
*2 Bork K, et al. Am J Med. 2006; 119(3): 267-274.
HAE(遺伝性血管性浮腫)とは
家族性に血管性浮腫を生じる疾患で、発症頻度は5万人に1人程度。実臨床で診断・治療する機会が少ないなど、診断に難渋するため、診断まで平均13.8年を要すると言われています2),3)
消化管に浮腫を生じると激烈な腹痛が起こることがあり、未診断の場合、不要な開腹手術が行われるケースがあります2),3)
時に致死性の喉頭発作に移行し、発作からわずか数時間で窒息にいたると報告されており、早期診断が求められています4)
HAE患者さんの早期診断のために
先生のお力が必要です
HAEの主な臨床的特徴
- 皮膚や粘膜深部に一過性の浮腫を生じ、浮腫の発作は顔面や口唇、四肢、消化管などのさまざまな部位に繰り返す3)
- HAE患者の93%が腸管の浮腫に起因する腹部発作を経験する6)
- 腹部発作では、けいれん痛のような激しい腹痛、嘔吐、下痢を伴う7)
- 腹痛は急速に出現、増悪し、通常2、3日で自然寛解するが7)、消化器症状は将来皮膚や気道症状に発展する可能性がある8)
- 重症なケースではショックや意識障害、テタニー、血便、腸重積を生じる7)
- 発作は精神的・肉体的ストレス、外傷や抜歯、妊娠、生理、薬物などで誘発される9)
- 血縁者に同様の症状があることが多い(約3/4の症例に家族歴あり)10)
1)堀内 孝彦 他. アレルギー. 2019; 68(8): 919-922
2)Ohsawa I, et al. Ann Allergy Asthma Immunol. 2015; 114(6): 492-498
3)大澤 勲 編. 難病 遺伝性血管性浮腫(HAE): 医薬ジャーナル社; 2016.
4)Bork K, et al. J Allergy Clin Immunol. 2012; 130(3): 692-697
5)LoCascio EJ, et al. West J Emerg Med. 2010; 11 (4): 391-394
6)Bork K, et al. Am J Med. 2006; 119(3): 267-274
7)Bork K, et al. Am J Gastroenterol. 2006; 101(3): 619-627
8)Eck SL, et al. Am J Gastroenterol. 1993; 88(3): 436-439
9)Maurer M, et al. Allergy. 2018; 73(8): 1575-1596
10)Zuraw BL. N Engl J Med. 2008; 359: 1027-1036
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