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末梢性T細胞リンパ腫
臨床成績
「警告・禁忌を含む使⽤上の注意」につきましては、「電子添文」をご参照ください。
再発⼜は難治性のCD30陽性のsALCL※患者
(⽪膚に限局した⽪膚原発性未分化⼤細胞リンパ腫患者を除く)を
対象とした試験(海外第Ⅱ相試験(⾮盲検試験):SG035-0004試験)
ブレンツキシマブ ベドチンの海外臨床試験成績②(2014年1⽉17⽇承認, CTD 2.7.6.4)(承認審査時評価資料)
Pro B, et al.:J Clin Oncol. 2012; 30(18): 2190-2196.
本試験は、Seattle Genetics社(現・Seagen社)の資⾦提供により実施された。
本論⽂の著者のうち3名は同社の社員で、試験計画、解析、執筆等の⽀援を受けている。
著者にSeattle Genetics社(現・Seagen社)、Millennium Pharmaceuticals社(現・武⽥薬品⼯業株式会社)より研究⽀援、謝礼⾦等を受領している者が含まれる。
※未分化⼤細胞リンパ腫は、末梢性T細胞リンパ腫の1病型です。
試験概要を確認する
試験概要
PR:部分寛解。SD:安定。PD:病勢進⾏。HI:組織学的に不適合。NE:判定不能。1)Cheson BD, et al.: J Clin Oncol. 2007; 25(5): 579-586.
PR:部分寛解。SD:安定。PD:病勢進⾏。HI:組織学的に不適合。NE:判定不能。1)Cheson BD, et al.: J Clin Oncol. 2007; 25(5): 579-586.
試験結果を確認する
患者背景(ITT解析対象集団)
ECOG PS:米国東海岸がん臨床試験グループのパフォーマンスステータス。ALK:未分化リンパ腫キナーゼ。ASCT : 自家造血幹細胞移植。ITT:intent-to-treat。
*1 ECOGによるPerformance Status(ECOG PS)の規準は次の通り;0:全く問題なく活動できる。発病前と同じ日常生活が制限なく行える。1:肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる(例:軽い家事、事務作業)。2:歩行可能で自分の身の回りのことはすべて可能だが作業はできない。日中の50%以上はベッド外で過ごす。(http://www.jcog.jpより引用)
*2 適格基準より逸脱するため、解析対象から除外した。
*3 治験施設の病理診断ではsALCLと診断されたが、IRF判定では確認されなかった。被験者はプロトコールに従って非奏効として記録された。
*4 フロントライン治療でCRを得られなかった又はフロントライン治療後3ヵ月以内に再発。
*5 被験者が過去に1回だけ治療を受けている場合は最良奏効が、PR、SD又はPDを示し、被験者が過去に2回以上の治療を受けている場合は直近治療の最良奏効が、SD又はPDを示す。
*6 被験者が過去に1回だけ治療を受けている場合はCRを示し、被験者が過去に2回以上の治療を受けている場合は直近治療に最良奏効がCR又はPRを示す。
ECOG PS:米国東海岸がん臨床試験グループのパフォーマンスステータス。ALK:未分化リンパ腫キナーゼ。ASCT : 自家造血幹細胞移植。ITT:intent-to-treat。
*1 ECOGによるPerformance Status(ECOG PS)の規準は次の通り;0:全く問題なく活動できる。発病前と同じ日常生活が制限なく行える。1:肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる(例:軽い家事、事務作業)。2:歩行可能で自分の身の回りのことはすべて可能だが作業はできない。日中の50%以上はベッド外で過ごす。(http://www.jcog.jpより引用)
*2 適格基準より逸脱するため、解析対象から除外した。
*3 治験施設の病理診断ではsALCLと診断されたが、IRF判定では確認されなかった。被験者はプロトコールに従って非奏効として記録された。
*4 フロントライン治療でCRを得られなかった又はフロントライン治療後3ヵ月以内に再発。
*5 被験者が過去に1回だけ治療を受けている場合は最良奏効が、PR、SD又はPDを示し、被験者が過去に2回以上の治療を受けている場合は直近治療の最良奏効が、SD又はPDを示す。
*6 被験者が過去に1回だけ治療を受けている場合はCRを示し、被験者が過去に2回以上の治療を受けている場合は直近治療に最良奏効がCR又はPRを示す。
試験結果
58例における主要評価項目である中央判定委員会(以下IRF)判定結果に基づくORRは86%(95%信頼区間:74.6, 93.9)でした。また、副次評価項目であるCRが認められた被験者は33例(57%)でした。
腫瘍の縮小はIRF判定が可能だった57例中56例に認められました。
副次評価項目であるDORの中央値は13.2ヵ月(範囲:0.1~21.7ヵ月)、PFSの中央値は14.3ヵ月(範囲:0.8~23.6ヵ月)、OSは中央値に達せず評価不能(範囲:0.8~23.8ヵ月)でした(Kaplan-Meier法による)。
● sALCL被験者に対する臨床的有効性(ITT解析対象集団)(IRF判定)
[主要評価項目(a)][副次評価項目(b)][その他の評価項目(c)]
● 腫瘍の最大縮小率(ITT解析対象集団)(IRF判定)
(データカットオフ:2011年1月)[その他の評価項目]
● sALCL被験者におけるPFS(ITT解析対象集団)(IRF判定)[副次評価項目]
● sALCL被験者におけるOS(ITT解析対象集団)[副次評価項目]
安全性[副次評価項目]
副作用発現頻度は被験者58例中53例(91%)でした。主な副作用(20%以上)は、末梢性感覚ニューロパチー24例(41%)、悪心15例(26%)及び疲労13例(22%)でした。
重篤な有害事象は25例に認められ、下表のとおりでした。
投与中止に至った有害事象は16例(28%)でした。有害事象の内訳は、末梢性感覚ニューロパチー6例、急性腎不全、腎不全、再発未分化大細胞型リンパ腫・T細胞及びヌル細胞型、皮膚炎、脱髄性多発ニューロパチー、トランスアミナーゼ上昇、頭蓋内出血、神経痛、網膜静脈閉塞、突然死〔以上、各1例〕でした。
治験期間中の死亡例(治験治療薬の最終投与後30日以内に認められた死亡)は、6例(10%)でした。死因の内訳は、再発未分化大細胞型リンパ腫・T細胞及びヌル細胞型3例、急性心筋梗塞/急性腎不全、呼吸不全、突然死〔以上、各1例〕でした。
なお、10例(17%)で16サイクルの投与が行われ、投与サイクルの中央値は7サイクル(範囲:1~16サイクル)でした。
● 海外第Ⅱ相試験(SG035-0004試験)における副作⽤*(安全性解析対象集団)
MedDRA Ver.13.0、により集計。SG035-0004試験。*10%以上発現した副作用を示した。
MedDRA Ver.13.0、により集計。SG035-0004試験。*10%以上発現した副作用を示した。
● 海外第Ⅱ相試験(SG035-0004試験)におけるGrade 3以上の有害事象(安全性解析対象集団)
MedDRA Ver.13.0、NCI-CTCAE Ver.3.0により集計。
SG035-0004試験。
MedDRA Ver.13.0、NCI-CTCAE Ver.3.0により集計。
SG035-0004試験。
● 海外第Ⅱ相試験(SG035-0004試験)における重篤な有害事象(安全性解析対象集団)
MedDRA Ver.13.0、NCI-CTCAE Ver.3.0により集計。
SG035-0004試験。
MedDRA Ver.13.0、NCI-CTCAE Ver.3.0により集計。
SG035-0004試験。
長期成績を確認する
<参考>
海外第Ⅱ相試験(SG035-0004試験)の治験責任医師判定による
約5年追跡調査結果
Pro B et al.:Blood. 2017; 130(25): 2709-2717.
本試験は、Seattle Genetics社(現・Seagen社)とMillennium Pharmaceuticals社(現・武⽥薬品⼯業株式会社)の資⾦提供により実施された。
本論⽂の著者のうちそれぞれ3名、1名は同社の社員で、試験計画、解析、執筆等の⽀援を受けている。
著者に同社より研究⽀援、謝礼⾦等を受領している者が含まれる。
追跡調査概要
経過観察期間
試験登録症例58例の経過観察期間中央値は71.4ヵ月(範囲:0.8~82.4ヵ月)で、ブレンツキシマブ ベドチン治療終了以降の全症例の経過観察期間の中央値は58.4ヵ月(範囲:0~78ヵ月)でした。また、奏効した症例の経過観察の中央値は5.3年で、CRを達成した症例においても同様でした。
安全性注)[副次評価項目]
被験者58例中33例(57%)に末梢神経障害(PN)が発現しました。PNの消失と軽快について、長期にわたり約2年まで経過観察を行いました。最終評価時点でPNを発現した33例中30例(91%)がPNの消失又は軽快を示し、3例(9%)はPN消失又は軽快しませんでした。
追跡期間中の死亡(最終治療の30日後に認められた死亡)は19例でした。死亡の原因は報告されていません。19例のうち10例は、疾患に関連し、6例が疾患に関連せず、3例は原因不明でした。
● sALCL被験者におけるPNの発現状況
MedDRA Ver13.0、CTCAE Ver.3.0 により集計。
MedDRA Ver13.0、CTCAE Ver.3.0 により集計。
● sALCL被験者におけるPNの発現時期と消失又は軽快までの期間
● PNの発症までの期間
● PNの消失又は軽快までの期間
注)副次評価項⽬である安全性に関して、ブレンツキシマブ ベドチンの医薬品リスク管理計画の【重要な特定されたリスク】の⼀つであるPNを取り上げました。
注)副次評価項⽬である安全性に関して、ブレンツキシマブ ベドチンの医薬品リスク管理計画の【重要な特定されたリスク】の⼀つであるPNを取り上げました。