基本情報
2023年05月24日 |
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アジルバ錠・アジルバ顆粒・ザクラス配合錠の女性患者さん用服薬注意書のご案内 | |
2023年05月09日 |
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アジルバ錠・アジルバ顆粒・ザクラス配合錠 電子化された添付文書改訂のお知らせ |
重篤な腎機能障害のある患者さんへのザクラス配合錠の投与については、腎機能を悪化させるおそれがあるため、注意が必要です。
腎機能の判断基準目安は個々の病態などを総合的に踏まえた臨床上の判断が最優先されますので設定していませんが、腎機能が低下していると考えられる患者さんに対しては、本剤投与中は血圧モニタリングを行うとともに、腎機能や電解質などに注意し、観察を十分に行ってください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
外国において、中等度の肝機能障害患者さんでアジルサルタンの血中濃度(AUC)は、健康成人と比較して64%上昇することが報告されています。
また、アムロジピンベシル酸塩は主に肝で代謝されるため、肝機能障害患者では、血中濃度半減期の延長および血中濃度(AUC)が増大することが考えられます。
肝機能障害を合併する患者さんにおいては、観察を十分に行い、慎重に投与してください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
アジルサルタンについては、血液透析によりアジルサルタン及び代謝物M-Ⅱは除去されないことが確認されています。
[外国人データ]
透析治療中の末期腎機能障害者6例を対象にアジルサルタン メドキソミル※として40mgを単回投与したとき、ダイアライザーからアジルサルタン及び代謝物M-IIはほとんど検出されず、動脈及び静脈の血漿サンプルにおけるアジルサルタン及び代謝物M-IIの平均濃度は同程度でした。
※アジルサルタンのプロドラッグ体(国内未承認)
アムロジピンベシル酸塩については、該当する検討成績はありません。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
ザクラス配合錠を懸濁することは、承認外の用法となります。懸濁したものをヒトに投与した際の有効性、安全性は確立していませんので、弊社からはお勧めしていません。
参考情報として、ザクラス配合錠 インタビューフォームに記載の「崩壊・懸濁性及び経管投与チューブの通過性」をご参照ください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
ザクラス配合錠を懸濁して経管投与することは、承認外の用法となります。懸濁したものをヒトに経管投与した際の有効性、安全性は確立していませんので、弊社からはお勧めしていません。
参考情報として、ザクラス配合錠 インタビューフォームに記載の「崩壊・懸濁性及び経管投与チューブの通過性」をご参照ください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
ザクラス配合錠を胃瘻チューブから投与することは、承認外の用法となります。胃瘻チューブから投与した際の有効性、安全性は確立していませんので、弊社からはお勧めしていません。
参考情報として、ザクラス配合錠 インタビューフォームに記載の「崩壊・懸濁性及び経管投与チューブの通過性」をご参照ください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
ザクラス配合錠の用法・用量は1日1回1錠です。
承認外の用法・用量になりますのでお勧めしていません。
したがって、承認されている用法・用量以外での保険請求の可否は、請求先の審査機関でご確認ください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 電子添文
飲み忘れた場合は、気が付いたときに1回分を飲んでください。
ただし、次の服用時間が8時間以内の場合は、忘れた分は飲まないでおき、次の服用時間に1回分を飲んでください。
絶対に2回分を一度に飲まないでください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 くすりのしおり
健康成人(12例)にアジルサルタン/アムロジピンとして20mg/5mg配合錠を絶食下又は朝食後に単回投与した時、アジルサルタン、アムロジピンのCmax、AUCに食事による影響はみられませんでした。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
原則として、アジルバ錠20mgとアムロジピン2.5~5mgを併用している場合は、ザクラス配合錠に変更が可能です。
また、アジルバ錠20mg単剤やアムロジピン2.5~5mg単剤で血圧コントロールが不十分な場合も切り替えが可能です。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 電子添文
ザクラス配合錠は、降圧剤同士の配合剤であり、強力な降圧効果を有するため、「過度な血圧低下のおそれ」があります。
また、配合剤の適正使用の観点から、両単剤の併用治療もしくは各単剤からの切り替えが推奨されるため、「本剤を高血圧治療の第一選択薬としないこと」と注意喚起しています。
保険請求の可否は、請求先の審査機関でご確認ください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
本剤の配合成分であるアジルサルタンの「使用上の注意」に準じて設定しています。
手術時には、失血や麻酔剤の使用などによる血圧低下に対してRA系が代償性に賦活するなどして血圧が維持されていますが、術前にアジルサルタンを投与するとこの代償機転が作用せず、血圧維持が困難になるおそれがあるので、少なくとも手術前24時間は本剤を投与しないことが望まれます。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
フラノクマリン類はグレープフルーツのほか、グレープフルーツと交配種であるスウィーティーやメロゴールド、近縁種のザボン(ブンタン)、ハッサク、バンペイユなどから検出されており、グレープフルーツと同様にCYP3A4の阻害作用を生じるとの報告があります。
一方で、バレンシアオレンジ、温州みかん、カボス、デコポンでは阻害作用が生じないと報告されています1)。
(参考資料)
- 宮永 圭ほか:長崎県病薬会誌 2010; 88: 47-53.
カルシウム(Ca)拮抗薬のニフェジピンとニソルジピンを用いた検討で、果汁だけではなく、果肉の摂取によっても相互作用が起こるとの報告があります。
参考)
相互作用についての報告は次のとおりです。
グレープフルーツ果肉部の摂取とジュースの摂取ではCa拮抗剤の体内動態に与える影響は大きく異なることが分かりました。また、投与1時間前の果肉部の摂取はニフェジピンとニソルジピンのCmax及びAUCを増加させることが明らかになったことから、これらのCa拮抗剤を服用している患者は、グレープフルーツ果肉部分を食する場合、ジュースと同様の注意が必要で、特に少なくとも服薬前後1時間は果肉部の摂取は控えるなど十分注意するべきです。
(参考資料)
- 大谷道輝ほか:薬学雑誌 2002; 122(5):323-329.
ザクラス配合錠の分包後(単剤での分包、他剤との一包化)の安定性は検討していません。
◇ザクラス配合錠LDは、アジルサルタン20㎎及びアムロジピンとして2.5㎎を含有しています。
◇ザクラス配合錠HDは、アジルサルタン20㎎及びアムロジピンとして5㎎を含有しています。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 電子添文
ザクラス配合錠HDの半錠は、ザクラス配合錠LDの1錠と同じ用量にはなりません。
◇ザクラス配合錠LDは、アジルサルタン20㎎及びアムロジピンとして2.5㎎を含有しています。
◇ザクラス配合錠HDは、アジルサルタン20㎎及びアムロジピンとして5㎎を含有しています。
※両剤とも、アジルサルタン20㎎を含有する「アジルサルタン/アムロジピンベシル酸塩配合錠」です。
※割線は入っておらず、割錠はお勧めできません。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 電子添文
ザクラス配合錠の剤形は以下のとおりです。
ザクラス配合錠LD | ザクラス配合錠HD | |
---|---|---|
錠剤の色 | 微赤色 | 微黄色 |
直径(mm) | 8.2 | 8.2 |
厚さ(mm) | 約4.7 | 約4.7 |
質量(mg) | 約239 | 約239 |
(参考資料)
- ザクラス配合錠 電子添文
◇ザクラス配合錠LD
配合錠は半錠にしてお使いいただくことを想定した剤型ではありません。
また、割線がなく半錠にした際の含量均一性を担保できないため半分に割ることはお勧めしていません。
なお、「半錠の安定性」は検討していません。
◇ザクラス配合錠HD
配合錠は半錠にしてお使いいただくことを想定した剤型ではありません。
また、割線がなく半錠にした際の含量均一性を担保できないため半分に割ることはお勧めしていません。
なお、「半錠の安定性」は検討していません。
引用:社内資料
ザクラス配合錠を粉砕することは、承認外の用法となります。粉砕したものをヒトに投与した際の有効性、安全性は確立していませんので、弊社からはお勧めしていません。
参考情報として、ザクラス配合錠 インタビューフォームに記載の「粉砕後の安定性」をご参照ください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
自動分包機(ローターカセット)の使用に関する資料はありません。
遮光の目的で、フィルムコーティング錠としています。
引用:社内資料
LDは、アムロジピンのLow dose、すなわち2.5mg を含有しています。
HDは、アムロジピンのHigh dose、すなわち5mg を含有しています。
※両剤とも、アジルサルタン20㎎を含有する「アジルサルタン/アムロジピンベシル酸塩配合錠」です。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 電子添文
- 社内資料
◇ザクラス配合錠LDの薬価基準収載年月日は、2014年5月23日です。
◇ザクラス配合錠HDの薬価基準収載年月日は、2014年5月23日です。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
◇ザクラス配合錠LDの発売年月日は、2014年6月18日です。
◇ザクラス配合錠HDの発売年月日は、2014年6月18日です。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
アジルサルタンは、脱炭酸とO-脱エチル化により代謝されます。
O-脱エチル化による代謝は主にCYP2C9(シップツーシーナイン)が関与します。
アムロジピンベシル酸塩は、主にCYP3A4(シップスリーエーフォー)により代謝されます[in vitro]。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
アジルサルタンは、主に糞便中に排泄されます。
健康成人(12例)にアジルサルタン/アムロジピンとして20mg/5mg配合錠を絶食下で単回投与した時、投与120時間までの累積尿中排泄率はアジルサルタンで16.6%,アムロジピンは6.6%でした。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
ザクラス配合錠の有効期間は製造日から3年です。
(使用期限は、有効期間が満了する日の前月末日です。)
使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用してください。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 インタビューフォーム
アジルサルタンは、アンジオテンシンⅡタイプ1(AT1)受容体に結合してアンジオテンシンⅡと拮抗し、主にその強力な血管収縮作用を抑制することによって生ずる末梢血管抵抗の低下により降圧作用を示します。
アムロジピンベシル酸塩は、細胞膜の電位依存性カルシウムチャネルに選択的に結合し、細胞内へのCa2+の流入を減少させて冠血管や末梢血管の平滑筋を弛緩させ、降圧作用を示します。
(参考資料)
- ザクラス配合錠 電子添文
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