HORIZON Expert Interview リアルワールドデータの現在地

レジストリや電子カルテ、診療報酬請求データベースなど、さまざまなデータソースから得られるリアルワールドデータ(RWD)を用いた臨床研究が活発化し、医薬品の研究開発における利活用の基盤構築も急速に進んでいる。日常診療から得られたRWDを解析して、質の高いリアルワールドエビデンス(RWE)を創出することが求められるなか、実臨床においてRWEはどのように利活用されているのか。RWD/RWEを取り巻く環境が大きく変革する今、造血器腫瘍のRWE研究を牽引するエキスパートたちにRWEの現在地と今後の展望を語っていただいた。

レジストリや電子カルテ、診療報酬請求データベースなど、さまざまなデータソースから得られるリアルワールドデータ(RWD)を用いた臨床研究が活発化し、医薬品の研究開発における利活用の基盤構築も急速に進んでいる。日常診療から得られたRWDを解析して、質の高いリアルワールドエビデンス(RWE)を創出することが求められるなか、実臨床においてRWEはどのように利活用されているのか。RWD/RWEを取り巻く環境が大きく変革する今、造血器腫瘍のRWE研究を牽引するエキスパートたちにRWEの現在地と今後の展望を語っていただいた。

多発性骨髄腫治療の進歩に向けたリアルワールドエビデンスの創出
――これからのリアルワールドデータ研究に求められること
群馬大学大学院 医学系研究科 血液内科学分野 分野主任・准教授
半田 寛先生
変化し続ける多発性骨髄腫治療の臨床課題解決に向けて、質の高いRWD研究の取り組みとRWEの創出を目指す

地域医療・医学教育におけるリアルワールドデータ研究の意義とリアルワールドエビデンスを活用した血液内科診療の実践
京都府立医科大学大学院医学研究科 血液内科学 教授
黒田 純也先生
RWD研究の取り組みがもたらす多くの学びと難しい臨床課題へのアプローチが、人材育成や地域医療の向上につながっていく

リアルワールドデータ研究の現状とその利活用の可能性
――造血細胞移植・細胞治療レジストリの経験から
日本造血細胞移植データセンター センター長
熱田 由子先生
造血細胞移植・細胞治療レジストリの構築と一元化が、施設や地域の壁を越えた質の高いRWE創出を可能にする

質の高い臨床研究とエビデンスの創出においてリアルワールドデータ研究に求められる役割
国立病院機構 名古屋医療センター 臨床研究センター長
永井 宏和先生
RWEの活用に向けて、臨床研究に対する興味・関心を実施へとつなぐ支援の充実、基盤整備をはじめとしたRWD研究の発展に期待する