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【Service User】…2023/12/18(月) - 15:57 に投稿

後天性血友病A(Acquired Haemophilia A)

領域別情報・医療情報

血友病

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血友病の治療目標はQOL改善へ
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ゴーシェ病 医療関係者向け疾患情報

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腫れ・腹痛ナビ-PRO【医療関係者向け】 - HAE(遺伝性血管性浮腫)に関する情報サイト

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CMV感染・感染症について
造血幹細胞移植(HSCT)におけるCMV感染・感染症
固形臓器移植(SOT)におけるCMV感染・感染症

後天性血友病Aが疑われる患者が来院したら?

 

最初の受診は、⼀般内科や整形外科など、⾎液内科以外の診療科が多い

出⾎傾向の既往歴、家族歴を確認

APTT、第Ⅷ因⼦活性及び第Ⅷ因⼦インヒビター測定

 

患者の受診動機としては出⾎症状が多い。最初に受診する診療科は⾎液内科ではなく、出⾎部位に応じた⼀般内科や整形外科などが多いこともあり1,2)、診断及び治療開始が遅くなることが少なくない。したがって、本症に遭遇する可能性のある診療科への啓発と、迅速に⾎液内科専⾨医へ紹介する体制の確⽴が望まれる。

広範な⽪下・筋⾁内出⾎にもかかわらず、出⾎傾向の既往歴や家族歴が認められない場合には本症を疑う。そして、凝固異常のスクリーニング検査を⾏い、⾎⼩板数及びプロトロンビン時間は正常で、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)延⻑のみが認められることを確認する。ここでは、内因系凝固因⼦の先天的な⽋乏、ヘパリンなどの抗凝固剤の混⼊や、ループスアンチコアグラント(Lupus anticoagulant;LA)との鑑別に注意を要する3)

確定診断のためには、第Ⅷ因⼦活性、第Ⅷ因⼦インヒビター及びフォン・ヴィレブランド因⼦(von Willebrand factor;VWF)活性を測定する。第Ⅷ因⼦が低下、第Ⅷ因⼦インヒビター⼒価が1ベセスダ単位/mL以上、VWF活性の低下がなく、LAの存在が否定された場合、後天性⾎友病Aと診断する3)

 

後天性血友病Aの診断の流れ

画像(PC)
本文

監修:天野 景裕 先⽣(東京医科⼤学 医学部医学科臨床検査医学分野 教授)

画像(SP)
本文

監修:天野 景裕 先⽣(東京医科⼤学 医学部医学科臨床検査医学分野 教授)

後天性血友病Aの検査について知りたい方は
こちらの動画をご覧ください。

後天性血友病Aの診断について知りたい方は
こちらの動画をご覧ください。

参考文献

1)小川孔幸. 血栓止血誌 2018; 29(3): 262-272.
2)関 義信ら. 血栓止血誌 2017; 28(4): 510-517.
3)天野景裕. 臨床血液 2018; 59(6): 756-763.(著者にバクスアルタ[現 武田薬品]より利益受領している者が含まれる)

 


後天性血友病A 診断関連情報

さまざまな診療科にて後天性血友病Aと診断された症例をご紹介します。

消化器:遠位胆管癌周術期に発症した後天性血友病A

監修:熊本 宜文 先生 (横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器病センター准教授)

耳鼻咽喉科:咽喉頭出血で初発した後天性血友病A

監修:城所 淑信 先生 (順天堂大学医学部附属静岡病院 耳鼻咽喉科 助教)

救急:後天性血友病Aを背景にした軽微な外傷にて出血性ショックをきたした一例

監修:松田 律史 先生(札幌東徳洲会病院 救急集中治療センター 部長)/ 早川 達也 先生(聖隷三方原病院 高度救命救急センター センター長 院長補佐)

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