両立支援のはじめ方ガイド
<p><span style="font-family:'Noto Sans', -apple-system, BlinkMacSystemFont, 'Segoe UI', Roboto, 'Helvetica Neue', Arial, 'Noto Sans', sans-serif, 'Apple Color Emoji', 'Segoe UI Emoji', 'Segoe UI Symbol', 'Noto Color Emoji';">就労継続を希望する患者さんを⽀援するための両⽴⽀援の概要、医療機関のフローやサポートのポイントを⽰しています。</span></p>
炎症性腸疾患(IBD)の治療と仕事における両⽴⽀援
IBDは再燃と寛解を繰り返し、⻑期にわたり付き合い続ける疾患です。治療の進歩により近年では多くの患者さんが寛解を維持しながら⽣活を送ることができています。しかし再燃では症状の悪化に伴い、⽇常⽣活や仕事に影響を及ぼす場合も多く、そのタイミングは不規則です。治療と就労を含めた生活が両立できるようサポートしていくことが大切です。
両立支援とは?
患者さんが治療と仕事を「両⽴」することができるよう、医療機関・職場・各種相談窓⼝が連携を取りながら患者さん⾃⾝が考え、⾏動できるよう「⽀援」することを「両⽴⽀援」といいます。IBDの治療をしながら⽇常⽣活を過ごすことを⽬指す取り組みで、患者さんのQOLに関わる⽀援となります。
両立支援のはじめ方ガイド
医療機関における両⽴⽀援のフローを下の図に⽰しています。⼀連のフローをもとに医療機関へ患者さんが相談する際、また医療機関が患者さんをサポートする際のポイントとともに整理していきます。
医療機関が両⽴⽀援を導⼊する前のポイント
医療機関へ患者さんが仕事のことを相談することから両⽴⽀援が始まります。しかし、治療と仕事のことで悩んでいてもどこにも相談できずに抱え込んでいる患者さんがいるかもしれません。そのような患者さんに対して医療機関から働きかけ、必要に応じて両⽴⽀援を導⼊していくことが求められます。まずはできるところだけでも実践してみてください。
- 患者さんが仕事のことを話せる雰囲気をつくる
- 患者さんと関係性をつくり、症状と悩みの把握をし共感する
- ⽀援に悩んだときは他の専⾨職種に相談する
医療機関が両⽴⽀援を実践する際のポイント
- 医療従事者間で役割分担をして、多⾓的に患者さんの悩みを傾聴し共有する
- 患者さんの症状や状態に合わせて、相談や⽀援を継続する
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ページ監修
北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター センター長 小林 拓先生
東邦大学医療センター佐倉病院 内科学講座 主任教授 松岡 克善先生